
【今日のキャッチコピー】
大人は泣かない、と
思っていた。
(2006年 小説「ミラコロ」 新聞広告)
オレも小さい頃、
大人は絶対泣かないものだと
信じてました。
だから、初めて母親の泣き顔を見たときの衝撃は、
ホント、大きかったです。
得体の知れない何かが、
オレの心の中でガラガラガラ〜っと、
崩れていった感じでした。
あれは確か、父親が夜酔っ払って帰ってきて、
家の鏡を割ったときだったなあ・・・。
朝起きると、母親がひざまずいて泣いていて、
鏡の破片が飛び散っていて、
父親が謝っていて・・・。
小学生のオレにとって、
センセーショナル過ぎる光景でした。
ちなみに数年後、母親から聞いた話ですが、
鏡を割った夜、父親はパンツ一丁で右手を掲げながら
意味不明なことを大声で唱えていたそうです。
・・・寝ててよかった、マジで。
「泣く」も、いろんな種類があるのねー・・・
感情が年追うごとに豊かになってるんだよ、
ayuさんは。